スマップ解散のニュースが世間を震撼させてから2週間が経過し、解散の原因や理由について、マスコミでは様々な報道を行っている。
ここでは、マスコミで流れている情報をザッとまとめてみる。
そもそもジャニーズ事務所とは
1962年に設立され50年以上の歴史を誇るジャニーズ事務所は、少年隊や光GENJIをはじめ、常に時代に一大ブームを巻き起こすアイドルグループを輩出し続けてきた。
現在もその勢いは衰えをみせない同事務所の繁栄を牽引してきたのが、ジャニー喜多川社長とその姉・メリー喜多川副社長である。
だが、現在80歳を超えた二人の経営者の事務所経営については、老害とも言える内容が数多くメディアで踊っている。
ジャニーズ事務所の主要人物
ジャニー喜多川
ジャニーズ事務所社長、84歳、メリー氏の弟。
少年野球チームジャニーズ・フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、Kinki Kids、タッキー&翼他をスターにした。
メリー喜多川
ジャニーズ事務所副社長、89歳、ジャニー氏の姉。
本名は藤島メリー泰子。
藤島ジュリー景子
関連会社ジェイ・ストーム社長、49歳、メリー氏の娘。
嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞、KAT-TUN、NEWS、Hey!Say!JUMPをスターにした。
配偶者は、芸能関係とは無縁の一般人。
飯島三智
元ジェイ・ストーム取締役、58歳、ジャニーズ事務所のチーフマネージャー。
SMAP、山下智久、Kis-My-Ft2を担当。
ジャニー喜多川社長プロデュースのタレント(Sexy Zone、A.B.C-Zなど)のテレビ出演のブッキングも担当していた。
藤島泰輔
小説家、評論家。メリー氏の夫でジュリー氏の父。享年64歳。
初期のジャニーズ事務所を経済的にバックアップ、マスコミ・政財界関係者へのパイプ役をしていたといわれる。
喜多川諦道
ジャニー氏、メリー氏の父。高野山真言宗米国別院の僧侶。
プロ野球チーム・金星スターズ(後・大映スターズ)のマネージャーをしていたこともある。
SMAP解散の発端はメリー喜多川副社長だった?!
SMAP解散への流れは、娘ジュリーさんとの確執を耳にしたメリー喜多川氏が激怒し、飯島マネジャーにジャニーズ退社を強要したことから始まります。
SMAPの元マネージャーで同事務所マネージメント室長の飯島三智氏と、嵐やTOKIOなどのマネジメントを務めるメリー氏の愛娘・藤島ジュリー景子氏の後継者争いが繰り広げられていたというのだ。
ファンの間では、同事務所の2大看板グループであるSMAPと嵐の共演が少ないことから、飯島派とジュリー派で派閥争いがあるのでは?と長く噂されていた。
そんな噂についてメリー氏が、「週刊文春」(文藝春秋/1月29日号)上で、顕在化させている。
さらに同誌では、メリー氏が飯島氏を取材中に突然呼び出し、「もしジュリー氏と対立するのであればSMAPを連れて会社を辞めるよう」叱責するシーンも掲載されているのだ。
SMAP解散危機のスクープ記事
2016年1月13日、芸能ニュースで日本が震撼する。
SMAPマネージャー飯島三智氏が2016年1月12日にジャニーズ事務所子会社・ジェイ・ドリームの取締役を辞任し、2月付けにて退社予定であることを理由に、SMAPメンバーの中居正広、草彅剛、香取慎吾、稲垣吾郎の4人が一緒にジャニーズ事務所を辞める方針であることを、スポーツニッポンと日刊スポーツが一面で報じたのだ。
木村拓哉のみが残留方針であることから、スマップが分裂状態になっていて、解散不可避だとも報じられたのである。
スマスマでのSMAPメンバー全員での公開生謝罪会見
SMAPを好きでも好きでなくても、この謝罪会見を見た方は多いのではないか。
新聞報道から5日後の1/18、『SMAP×SMAP』(スマスマ)の冒頭を急遽生放送とし、騒動への謝罪と今後もSMAPとして頑張っていく宣言を、メンバーが発表します。
センター位置に木村拓也氏が立ち、木村拓也以外のメンバー4人が悲痛な面持ちでいる姿に、多くの視聴者は「大丈夫?」と不安に思ったようで、その後も不安定な印象が続いていきます。
ジャニー喜多川氏「SMAPが独立するなんて、絶対にない」と断言!
2016年5月のスポーツ報知の取材によると、ジャニーズ事務所は、「中居正広、稲垣五郎、草彅剛、香取慎吾さんら4人は事務所から独立し、木村拓也さんが残留するという事について協議・交渉がなされている事実について認めるコメントを出します。
しかし、ジャニー喜多川さんは、
「SMAPはどうなのって? はっきりしときますよ。僕は命を懸けても。SMAPは我が子と同じですから。僕に相談なしで、とかくするはず絶対ないです。そんな心配は全然ないです。解散だとか何だかって、冗談じゃない」
と初めてこの騒動についてコメントし、SMAP解散を完全否定したのだった。
しかし、そんなジャニー喜多川氏の考えとは裏腹に、SMAPメンバーの不仲は一層顕著になっていきます。
木村拓也は妻の工藤静香の助言で独立を断念した?
サンケイスポーツが報じた記事によると、
木村が“残留”を選んだのには、もう一つ大きな理由があった。妻で歌手、工藤静香の存在だ。2000年当時、トップアイドル同士の結婚を過剰すぎる報道にならないように守ったのがメリー氏。静香は恩義を感じており、関係者によれば「メリーさんを裏切るようなことはできない。子供のことも考えて残ってほしい」と夫を説得したという。長女(14)、次女(12)ら家族を守る一家の大黒柱でもある木村は12月半ばに事務所に残ることを決断した。
とのことだ。
確かに、ジャニーズ事務所のタレントは皆、恋愛という文字をちらつかせる事も許してもらえない印象がある。
ましてや、大人気グループSMAPで、しかも「抱かれたい男No.1」に選ばれる等、その人気はまさに国民的アイドルに相応しい木村拓也である。
しかも、キムタクには、長年家族ぐるみで付き合っていた彼女がおり、その彼女との結婚の方が有力視されていたはず。
一気に破局となり、一般人から見ると理由も分からず突然の工藤静香という印象だったはず。
「工藤静香と熱愛」という記事が出て、ビッグカップル誕生に目を疑ったファンは多かったようだ。
けれど、二人は不思議なくらいすんなりと結婚をし、特にジャニーズからお咎めを受けるわけでもなく、現在までトップアイドルとして活躍されているのは、当時のジャニーズ(今でも)不自然である。
このあたりの状況から考えると、工藤静香がメリー氏をはじめとしたジャニーズに対して、恩義を感じていたとしても無理はないのかなとも思える。
2016年7月「SMAP解散」に向けて急展開?!
2016年1月の騒動以降、SMAPのグループ内でのもめ事や、ジャニーズ事務所の経営人の高齢化がマスコミで取りざたされる。
また、メンバー間でも、収録で顔を合わせてもお互いに言葉を交わす事もなく、メンバー同士の固い表情がTVスクリーンに登場するなど、事態が悪化していく様が報道されるようになりました。
そして7月、SMAP25周年の記念すべき年に周年イベントを行いたくないと拒んだメンバーがいたことから、「活動休止」する方向で話し合いがもたれるようになった。
活動休止だったら、解散を選びたい!
7月の話し合いでは、どうやら周年イベントに快諾したのは、SMAP5人のうち木村拓也ただ一人だったようだ。
イベント開催を進めたい事務所側と、拒むメンバー達との溝は埋まらず、結局「活動休止」という結論に落ち着くことで一旦は合意。
ただ、、この結論に納得していなかったのが、香取慎吾だったようだ。
8月に入り、香取慎吾を中心としたメンバー4人(木村拓也を除く)が、ジャニー喜多川社長らの元を訪れ、SMAP解散の意向を伝えた。
「すでに関係が冷え切っているSMAPで、活動もしないのであればグループとして残っている意味がない」と考えたといわれている。
2016年12月31日でSMAPは解散
昨年末から、急に「内紛」「独立」の言葉を耳にするようになったSMAP。
結局、多くのファンの期待とは裏腹に、2016年12月31日付で「解散」する事に決まった。
スマップ解散の原因は何だったのか?
結成25年という金属疲労なのか?
飯島マネジャーの事務所の処遇への不満なのか?
そもそも人間関係がうまくいっていなかったのか?
その全ての蓄積なのか?
解散が決まってからの活動内容について毎日報道されているが、やはり注目は最後の瞬間をどんな風にメンバー5人が過ごすのか?
国民的アイドルとして活躍してきた5人だからこそ出来ることがきっとあるはず。
ぜひ最後にもう一度、プロ根性を見せて欲しいと思う。